胃の一生はピロリ菌感染しているかで決まる!「郵送検査キッド」で検診を!
「カラダの心配事があるけどコロナの感染リスクを考えると検診に行くのはちょっとなぁ・・・後回しにしておこう!」と考えてしまう方が多いのではないでしょうか?
実は、自宅で検査が出来ちゃう「郵送検査キッド」というものがあるのをご存知でしょうか?
今回はその中の二つを試してみました!
元々胃が弱くて心配だったパートナーに検査をやってもらいたくて、
胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍を引き起こす原因である「ピロリ菌検査」を実施しました!
胃の検査や症状等のまとめと共に、臨床検査技師のPIPIが「郵送検査キッド」は実際のところ感度や特異度はどうなの?費用の面ではどうなの?病院で行う検査との違いは?といった疑問について解説していきたいと思います!
Contents
- 胃痛とは?
- 痛みの原因
- 胃痛を伴う病気
- 自宅で出来る胃の検査
- 郵送検査キッドの流れ
- 郵送検査キッドの感度・特異度
- 費用に関して
- 注意!!緊急を伴う症状は今すぐ病院へ!!
- コロナ終息後の元気なカラダのために
胃痛とは?
みぞおちの辺りに痛みが現れることを「胃痛」と表現します。
※みぞおち・・・人間の腹の上方中央にある窪んだ部位のこと
筆者自身はあまり胃痛を起こさないのですが、パートナーに痛みの感覚を聞いてみますと、「みぞおちがキリキリする、ズキズキする、キューっとする、何かを口にした直後に痛み出した、空腹または満腹になったときに痛みがでる」と言っていました。
●当てはまったら要注意●
胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍を起こしやすい
胃の不快感が半年以上続いている
口臭がきつい
家族にピロリ菌感染者がいる(いた)
痛みの原因
・食生活:暴飲暴食や脂っこいものばかりを好んで食べる
・ストレス
・ピロリ菌
これらが原因で、胃酸・胃痙攣・胃腸機能の低下を引き起こし様々な胃の病気へと進行していきます。
胃痛を伴う病気
胃痛を引き起こす病気は以下のようなものがあります。
➊胃炎
⇨主な原因はピロリ菌
⇨食後すぐに寝転ぶ、肥満、悪い姿勢、早食い、食生活の乱れ、脂っこいものの摂りすぎ
➌胃・十二指腸潰瘍
⇨主な原因はピロリ菌
胃潰瘍では食後の胃痛が、十二指腸潰瘍では空腹時の胃痛が多いといわれています。
➍胃がん ⇨➊~➌が悪化すると胃がんへと進行するリスクも高まります。
自宅で出来る胃の検査
ピロリ菌検査
前半で述べたように、胃炎や胃潰瘍を放置し悪化すると胃がんへと進行します。そして胃がんの国内死亡率は男女ともに上位を占めております。これらを発症させる主な原因はピロリ菌で、国内では2人に1人がこのピロリ菌に感染していると言われています。そのため、胃痛を頻繁に感じる方は早めのピロリ菌検査をお勧めいたします。
ピロリ菌を検査するのは簡単!
郵送検査キッドというものがあるので自宅で出来てしまうんです!
今回筆者が取り寄せてみたのは【株式会社セルメスタ】さんが出してる郵送検査キッドです。購入場所は楽天市場です。
※検査はファセリア臨床検査センターが行います
(↓ ピロリ菌検査+ペプシノゲン検査)
検査費用:¥5,960
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(↓ ピロリ菌検査単体もあります)
検査費用:¥3880
【検体】
尿
【必要日数(結果が来るまでの日数)】
2週間程度
【陽性だった場合は?】
検査結果をもって医療機関へ行きましょう。胃のピロリ菌除菌を行います。
除菌方法は抗生剤を2種類組み合わせ、酸を抑制する胃薬と一緒に1週間飲むという方法です。 除菌後再感染する率は一年間で0.2%といわれていますので、殆どありません。
ペプシノゲン検査(胃がんリスク)
胃がんへ進行するといわれる萎縮性胃炎発見のための検査です。
ペプシノゲンは血液中にも現れるため、血液濃度の測定で胃の萎縮度合いが分かります。
【ペプシノゲンとは?】
【検体】
血液(ろ紙血)
※圧迫した指に針を刺して採血します。少量の血液で出来る検査です
【必要日数】
2週間程度
(中身はこんな感じでした)
郵送検査キッドの流れ
郵送検査キッドの感度・特異度
郵送検査キッドは病院やクリニックで行うものと検査方法は同じです。
よって感度・特異度についてはほぼ差はありません。
ただ、ピロリ菌に関しては検査方法が4種類あり取り寄せる業者や病院によって検査方法(利用検体)が違います。それにより感度・特異度は変わってきます。
一番感度・特異度が優れているのは便中抗原による検査になります!
【ピロリ菌の検査方法4種類】
費用に関して
病院やクリニックでの検査の場合
ピロリ菌だけの検査希望の場合は保険適用外となるため10割負担となります。「胃カメラで慢性胃炎を認めた方」についてのみ保険適用が認められ、ピロリ菌検査が3割負担で受けられるという仕組みです。
よって、「胃がん予防のため」や「ピロリ菌に感染しているかどうかを調べたい」という目的での検査の場合は医療機関で受けるピロリ菌検査であっても全額自己負担となります。
医療機関でのピロリ菌検査の費用:¥3,000前後(診察料が更に加算されます)
なんと自宅で出来る郵送検査キッドとほぼ値段が変わらないんです!
よってコロナの感染リスクや行く手間などを考慮すると、病院と同じくらい正確である点も含め、郵送検査キッドを利用する方がよっぽど安全に安心して検査が出来るんです。こんな便利なサービスを使わない手はないですよね☝
郵送検査キッドはこんな方にオススメ!
注意!!緊急を伴う症状は今すぐ病院へ!!
ここまで便利に利用できる郵送検査キッドのお話をしてきましたが、以下のような症状をお持ちの方は、郵送検査キッドでは対処しきれません。
緊急性が高いので今すぐ医療機関へ行って診てもらってください!
・嘔吐や発熱を伴う場合
・我慢できないほどの激痛がある場合
・市販薬を3日ほど服用しても、症状の改善が見られない場合
・痛む箇所が時間と共に移動する場合
・背中に抜けるような痛みがある場合
コロナ終息後の元気なカラダのために
コロナ禍の生活をし始めてからは、カラダの心配事も自力で対処したりそのまま放置したりといった生活が定着しつつあると思います。しかし今目の前にいる「コロナ」という敵とだけ戦っていればいいという訳ではなく、陰に潜んだ敵もしっかり撃退していく必要があります!
コロナが終息した時「やっと解放だ~!」なんて思っていた矢先に、放置していた症状が悪化して入院!なんて悲しいことにならないよう、今もしっかり自分のカラダと向き合い大事にしてあげてくださいね!
そのためには自宅で安全に検査できる「郵送検査キッド」を使ってみるのはいいのかもしれませんね!臨床検査技師の筆者から強くお勧めいたします!
こういった検査がもっと浸透していくと嬉しいです!ヽ(^o^)丿
臨床検査技師の立場として筆者も発進力を高めていけるよう頑張ります!